Steamクライアントにはコントローラーのキー設定を変更できる機能が備わっています
「AボタンとBボタンを入れ替えたいのにキーコンフィグが搭載されていない」といったゲームをプレイする時に非常に便利なので設定方法を覚えておきましょう
ボタンの入れ替えのような単純な変更以外にも同時押しや連射といった機能を設定可能です
便利な設定をいくつか紹介しているので参考にしてください
本記事ではWindows10にてXbox ワイヤレス コントローラーを用いて解説しています
コントローラー設定機能
Steamのコントローラー設定機能はXbox、PlayStation、Switchのコントローラーに正式対応しています
- Xbox:Xbox 360、Xbox One、Elite コントローラー、Xbox Series X|S
- PlayStation:DUALSHOCK 3、DUALSHOCK 4、DualSense
- Switch:Switch Pro コントローラー
上記以外のものでも多くのサードパーティ製コントローラーが使用できると思うので試してみましょう
Xinput/DirectInputの切替が可能なLogicool F710はXinputにするとXbox360コントローラ、DirectInputにすると一般的なゲームパッドとして認識されました
PCとコントローラーをBluetoothで接続する
コントローラーをBluetoothで接続する場合はPCとのペアリングが必要です
Windowsの設定(Windows + i)から「デバイス→Bluetoothとその他のデバイス」を開きます
Bluetoothがオンの状態で「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリック
「Bluetooth」をクリックしたらコントローラーのペアリングボタンを押してペアリングを完了させましょう
各コントローラーのペアリングボタン
- Xbox ワイヤレス コントローラー
ペアリングボタン長押し - DualSense
クリエイトボタンとPSボタンを同時に長押し - Switch Pro コントローラー
シンクロボタン長押し
Steamでの設定手順
初期設定
ボタン変更を行う前に事前準備が必要です
- クライアント上部のメニュー「Steam→設定→コントローラ」と進んで「一般のコントローラ設定」をクリック
- 「Xbox 設定サポート」にチェックを入れて確認をクリック
PlayStationやSwitchのコントローラーを使う場合もそれぞれチェックが必要です
※Eliteコントローラーを使う場合は「Xbox Extended Feature Support」にもチェックを入れましょう
背面パドルの設定にも対応するようです
キャリブレーション
ジョイスティックやジャイロセンサーを調整できます
挙動がおかしい時、不安定な時に実行する機能ですがはじめに確認しておいてもいいかもしれません
レイアウト確認・ボタン再配置(一般的なゲームパッド)
接続したコントローラーが「一般的なゲームパッド」として認識された場合はボタンレイアウトを確認しましょう
「レイアウトの決定」をクリックして設定画面へ
必要であればボタンの再配置を行うことが可能です
Nintendo ボタンレイアウトを利用
Switch Pro コントローラーを使用する時に利用できるオプションです
XboxとSwitchのコントローラーはAとB、XとYのボタン位置が逆になっています
このチェックを入れておけばXbox準拠の設定をSwitch Pro コントローラーでそのまま利用できます
Big Picture・デスクトップ設定
Big Pictureモードやデスクトップでのコントローラー挙動をそれぞれ個別に設定できます
コントローラー設定から「Big Picture設定」または「デスクトップ設定」へと進みましょう
Big Pictureモードとは
コントローラーでの操作を前提として作られているユーザーインターフェイスです
クライアント右上のBig Picture ボタンを押すとこのモードに切り替わります
デスクトップに戻る場合は右上にある電源ボタンから「Big Picture を終了」を選択しましょう
ゲームごとの設定
- ライブラリからコントローラー設定を変更したいゲームを右クリックして「管理→コントローラ設定」と進みましょう
※この項目はコントローラーを接続していないと表示されません - 各ボタンを自由にカスタマイズできます
- ボタンの入れ替え以外にもマウス、キーボードやスクリーンショット機能などを割当可能です
設定の初期化・インポート・エクスポート
- エクスポート
キー変更や機能割当が完了したら「設定をエクスポート」をクリック
テンプレートで「新しいテンプレートバインドを保存」を選んだら名前と説明を入力して保存します - 初期化・インポート
「設定を閲覧」から保存したコントローラ設定を適用できます
いろいろ変更しすぎてよくわからなくなったら推奨設定に戻すと良いでしょう
またフレンドや他のユーザー(コミュニティ)が公開している設定を選ぶことができます
使用ボタンが多いゲームや特殊な操作があるゲームは推奨設定やコミュニティの設定を使用したり参考にしたりするとプレイしやすくなるかもしれません
AボタンとBボタンを入れ替える
具体的な設定手順としてAボタンとBボタンの入れ替えを画像つきで説明します
- 設定画面を開いたらABXYボタンのグループをクリック
- Aボタンをクリック
- 現在の設定が表示されるので新たに割り当てたいBボタンをクリック
- AボタンにBボタンが割り当てられました
続いてBボタンをクリック - Aボタンをクリック
- BボタンにAボタンが割り当てられました
「戻る」で前の画面へ - AボタンとBボタンが入れ替わっていることを確認したら「決定」で設定完了です
便利な設定
複数の設定を組み合わせれば複雑なアクションも簡単操作で実現できるかもしれません
同時押し
「マルチボタンの切り替え」をオンにするとひとつのボタンに複数のボタンを割り当てられます
Bボタン単体でABボタンの同時押しをできるように設定しました
連射
「アクティベイターを表示」
「アクティベーター追加」して起動タイプは「長押し」バインドは割り当てたいボタン、長押しで繰り返し(ターボ)を「オン」にすると長押し中は割り当てたボタンを連打する設定になります
繰り返し頻度が連射速度(入力間隔)になります
追加せずに元からある普通押しの設定を変更してしまうと普通押しした時になにも入力されないようになるので注意しましょう
トグル
ボタンを押している間だけダッシュするといった操作をオンオフ切り替えできるようにします
「アクティベイターを表示」
切り替えをオンにするとトグルボタンとして動作するようになります
トリガー
L・Rトリガーは深く引く「フルプル」と浅く引く「ソフトプル」に別のボタンを割当可能です
ソフトプルのトリガースタイルとソフトプル位置で挙動と発動位置(引き具合)を設定できます
フルプルとソフトプルの両方を設定した場合「単純なしきい値」もしくは「触発性トリガー」にすると深く引いた時に両方発動します
ヒップファイアはトリガーを素早く引くことでフルプルを単体で発動させます(ソフトプルを発動させない)
- 単純なしきい値
しきい値を超えると発動
しきい値まで戻るとボタンをはなす - 触発性トリガー
しきい値を越えると発動
しきい値まで戻らなくてもトリガーを少しでも戻すとボタンをはなす - ヒップファイア
しきい値誘発までの時間の長さが違う設定が用意されています
アグレッシブは非常に短いためソフトプルを発動させないためには非常に早くトリガーを引く必要があります
短い – アグレッシブ – ノーマル – リラックス – 長い- エクスクルーシブはフルプルかソフトプルどちらかしか発動しません
ソフトプルが発動した場合は深くまで押し込んでもフルプルは発動しません
- エクスクルーシブはフルプルかソフトプルどちらかしか発動しません
スティック感度
アナログスティックの設定画面で「追加設定」をクリック
「スティック感度カーブ」で好みの設定に変更しましょう
最初からある5つの設定以外にも独自に調整できる「カスタムカーブ」が用意されています
デフォルト設定は入力に対して1:1の感度となっている「リニア」です
モードシフト
複数のモード(キー設定)を設定した上で特定のボタンを押している間だけモードを切り替える機能です
アイテム使用のショートカットが多いなどキーボード操作が前提となっているゲームをコントローラーでプレイする時にとても便利です
ABXYボタンを例に説明します
「モードシフト」をクリック
「入力スタイル」で割り当てたいボタンを設定
「モードシフトボタン」はモード切替に使うボタンを設定します
下の画像は左トリガーのフルプル(深く引く)状態時だけABXYがキーボードの1234キーとして動作する設定です
通常時とモードシフト時で合わせて8つのボタンを使えるようになります
おすすめのコントローラー
Xbox ワイヤレス コントローラー
これからSteam用(PC用)のコントローラーを買うならXboxのコントローラーをおすすめします
多くのPCゲームがXboxコントローラー(Xinput)での操作を前提に作られており、コントローラーを接続するだけですぐにプレイできるからです
またゲーム内のコントローラーボタン表示がXboxのコントローラー準拠のものしか用意されていないことも少なくありません
Xbox ワイヤレス コントローラーはXboxの最新コントローラーでXbox Series X|S、Xbox One、Windows 10 PC、Androidなどで利用できます
PCとの接続方法は3つ用意されており有線接続(USB Type-C)と、無線接続(Bluetooth、専用アダプタ)から選べます
Xbox向けのパッケージが販売されていますがこちらはケーブルが同梱されていません
コントローラーは同じものなのでケーブル同梱のパッケージを購入すると良いでしょう
カラーリングは黒(カーボン ブラック)、白(ロボット ホワイト)、青(ショック ブルー)、赤(パルス レッド)の4色です
無線アダプタは単体でも販売されていますがコントローラーとアダプタの同梱パッケージもあります
コントローラーと合わせて購入する場合は安い方を選びましょう
単3電池は充電式のものがあると便利です
純正品の充電式バッテリーも販売されています
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